個人年金保険を解約してみた！いくら返ってきたか公開します。

私は社会人になってから個人年金を二つ契約しました。母が銀行員で、「将来年金少ないだろうかから」と言われるがままに契約しました。払いやすい時期ということでボーナス月に年払いで払っていましたが、家庭を持つようになって個人年金のことを調べると「これ不要じゃない？」と思うようになりました。今回は、個人年金のメリットやデメリット、解約までの話をしたいと思います。

個人年金って何？

個人年金保険とは、老後の生活資金のための保険です。国民年金や厚生年金を補う目的で加入する民間の保険です。年金支払い時期や支払い期間は、会社にもよりますが契約時に決めます。

私が契約した保険は以下のようです。

私は60歳支払い開始で10年間貰えるように契約しました。今の公的年金支払い開始は65歳なので、60歳で退職して公的年金がもらえるまでの繋ぎ年金になればいいと思いました。

年間10万円ということは毎月9000円！よくそんなに払えてたよね。

なぜ個人年金を解約しようと思ったのか

年金　年金定期便

きっかけは、家計簿をつけるようになった事と投資を始めたことです。

家計簿が続けられるようになり、何にいくら使っているのかがわかるようになったら保険料がとても高く感じ始めました。年払いにしていましたが、支払月がくると億劫になっていました。

「保険を払うことで貧乏になってしまう」

そんな気分になってしまう保険は本当に必要なのかと考え始めました。

また、投資を始めた時に投資に回せるお金が少なかったため、保険に払うお金を投資に回そうとも考えました。

個人年金のリスク

保険は最初に契約してしまえば自動引き落としなどで強制的に払うことができるので管理が苦手だという人には向いていると思います。でも私は以下のようなデメリットがあるので個人年金を解約することを決めました。

現金が必要になった時、すぐに引き出せない

毎年保険料を払っていくので、お金は貯まっているように思いますが簡単には使えません。60歳からしかお金はもらえません。30年先ですよ！！自分がどうなっているかわかりません。子供の教育資金が必要になってくるかもしれないし、入院費が必要になってくるかもしれない。よく考えたら使い勝手が悪いですね。

途中で解約すると元本割れ

そしていざ解約するぞ！と思ったときにいくら返ってくるでしょうか。

保険は途中解約すると、払った金額以下の金額しかもらえません。満期まで払い込めば、少しは増えるかもしれませんが、貯蓄とは違うということを覚えておかないといけません。

金利が固定されてしまいインフレに弱い

個人年金保険は、満期時に受け取れる金額が契約時に決まってしまいます。30年後に受け取れる金額が今決まるということは、今より物の値段が上がってしまったら満期時に受け取れるお金が目減りしてしまいます。

30年後、5㎏のお米が5000円だったら…。恐怖！！（そんな極端な話はない）

個人年金を解約しにいってきた。

では私はどうやって個人年金を解約したかを紹介します。事前に銀行に電話をして解約に必要な物を聞きました。印鑑と保険証書、解約返戻金が入る通帳が必要とのことでした。

いざ、銀行の窓口に行き、「保険を解約しに来ました」と伝えました。解約手続き書類に必要事項を記入し、保険証券を返却しました。窓口の人に「将来、お給金としてもらえるよ」と言われましたが、「お給金」の意味がわからなかったので「いや、大丈夫です」と言い、無事解約することができました。

お給金という言葉、初めて聞いたよ。

個人年金を解約していくら損をしたのか

私は7年間で70万円の保険料を支払っていました。今回の解約返戻金は…

684,000円でした。－16,000円の損でした。損といっても、保険という商品を買っていたということなので仕方ないですね。思ったよりは返ってきました。

ちなみに返戻金はその場では入金されませんでした。2～3日経って通帳に入金されました。大事にしなければいけません。（散財、ダメ、ゼッタイ）

冒頭にお話ししたように、私にはもう一つ個人年金が残っています。なぜ解約していないかというと、もう少しで払込期間が10年になり、解約しても払い込んだ保険料分が返ってくる予定だからです。今投資に回したほうが利益が出るかもしれませんが、ここは割り切って全額回収できるまで待とうと思います。

自分に合った老後資金の貯め方を知ろう

お金の相談

私は、あまり考えることなく個人年金を契約しました。結果、解約してしまったので損をした形になってしまいましたが、強制的に払込をしていたので今68万円の現金に換えることができました。保険を契約していなかったら、貯金としても68万円は貯まっていなかったかもしれません。ただ、これからは保険は保険、貯蓄は貯蓄と割り切って考えようと思いました。

個人年金を解約したことで、少しスッキリとした気持ちになりました。解約しようかどうしようか悩む時間も長かったですし、年10万円の支払いがなくなったということが大きいですね。余裕ができたということで変なものを買わないように気を付けます。